Computer/Mac/OSX

macOS Big Sur

インストール

2020/11/13(日本時間)にリリースされた.

インストーラは12GBほどある.インストール先ボリューム(パーティション)は新規インストールの場合35GB程度,アップグレードの場合45GB程度必要.今までより大幅に増えているので注意が必要.

マイナーアップデートをインストールしようとすると,いつまでたってもインストール対象のアップデータが表示されないという現象が起こることがある.そのときはセーフブートしてアップデータを確認してみる.

バージョン

ProductBuildDarwinxnuSafari日付備考
11.7.1020G142720.6.0xnu-7195.141.49.702.12~116.62023/09/12
11.7.920G142620.6.0xnu-7195.141.49.702.12~116.62023/07/25
11.7.720G134520.6.0xnu-7195.141.49.701.3~116.52023/05/19
11.7.520G122520.6.0xnu-7195.141.49.700.6~116.42023/03/28
11.7.420G1xxx20.6.0xnu-16.x2023/02/DD
11.7.320G111620.6.0xnu-7195.141.49~116.32023/01/24
11.7.220G102020.6.0xnu-7195.141.46~116.22022/12/14
11.7.120G91820.6.0xnu-7195.141.42~116.12022/10/25
11.7.020G81720.6.0xnu-7195.141.39~216.02022/09/13
11.6.820G73020.6.0xnu-7195.141.32~115.6.12022/08/18
11.6.820G73020.6.0xnu-7195.141.32~115.62022/07/20
11.6.720G63020.6.0xnu-7195.141.29~115.52022/06/10
11.6.620G62420.6.0xnu-7195.141.29~115.52022/05/16
11.6.520G52720.6.0xnu-7195.141.26~115.42022/03/14
11.6.320G41520.6.0xnu-7195.141.19~215.32022/01/27
11.6.220G31420.6.0xnu-7195.141.14~115.22021/12/13
11.6.120G22420.6.0xnu-7195.141.8~115.12021/10/26
11.620G16520.7.0xnu-7195.141.6~315.02021/09/14
11.5.220G9520.6.0xnu-7195.141.2~514.1.22021/08/13
11.5.120G8020.6.0xnu-7195.141.2~514.1.22021/07/27
11.520G7120.6.0xnu-7195.141.2~514.1.22021/07/22
11.420F7120.5.0xnu-7195.121.3~914.1.12021/05/25
11.3.120E24120.4.0xnu-7195.101.2~12021/05/04
11.320E23220.4.0xnu-7195.101.1~314.12021/04/27
11.2.320D9120.3.0xnu-7195.81.3~12021/03/09
11.2.220D8020.3.0xnu-7195.81.3~12021/03/01
11.2.120D74/7520.3.0xnu-7195.81.3~114.0.3Suppl2021/02/10
11.220D6420.3.0xnu-7195.81.3~114.0.32021/02/02
11.120C6920.2.0xnu-7195.60.75~114.0.22020/12/14
11.0.120B2920.1.0xnu-7195.50.7~214.02020/10/31

11.1ではHHKBの旧製品のドライバがv5.0だと動作しない(PFU).v.5.0.1にバージョンアップする必要がある.

設定

  1. ターミナルの設定.zshに変わったがbashなどにも変更できる.
  2. ログインシェルの変更.
    $ chsh -s /bin/bash
  3. /etc/paths.d/
  4. /etc/daily.local
  5. atサービスの有効化
    $ sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.atrun.plist
  6. crontabの読み込み.
    $ crontab <crontab_bak.txt
  7. 入力ソースが「ギリシャ語 - Polytonic」「ABC - 拡張」「日本語 - ローマ字入力」の場合は適切に切り替えができる? この順番でない場合(?)は適切に切り替えができない?

インストール

arm64の場合,追加の作業が必要な場合がある.

  1. CommandLineTools
    • バージョンを調べるには次のようにする.
      $ pkgutil --pkg-info=com.apple.pkg.CLTools_Executables
  2. Acrobat Reader
  3. VLC
  4. pdftk
  5. ffmpeg. arm64では次の作業が必要.
    $ xattr -cr ffmpeg
    $ codesign -s - ffmpeg
  6. GnuPG for OS X
    $ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg-agent /usr/local/bin/
    $ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg-connect-agent /usr/local/bin/
  7. Emacs for Mac OS X. リンクを張っておくとターミナルでも利用できる.
    $ sudo ln -s /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs /usr/local/bin/emacs

コンパイル

  1. openssl
    $ ./config --prefix=/usr/local/ssl/macos-x86_64 --openssldir=/usr/local/ssl/macos-x86_64
    $ ./config --prefix=/usr/local/ssl/macos-arm64 --openssldir=/usr/local/ssl/macos-arm64
    $ make depend && make && make test
    $ sudo make install
  2. gmp (-> clamav, nettle)
    $ ./configure --enable-cxx && make && make check
  3. pcre2 (-> clamav)
  4. clamav
    $ ./configure --enable-llvm=no --with-openssl=/usr/local/ssl/macos-arm64
    /usr/local/etc/freshclam.conf (Example)
    $ sudo mkdir /usr/local/share/clamav
    $ sudo chown 82:82 /usr/local/share/clamav
  5. pkg-config (-> gnutls, wget)
    $ ./configure --with-internal-glib && make
  6. texinfo
  7. libunistring (-> gnutls)
  8. nettle (-> gnutls): arm64の場合はnettle-3.7.3をインストールできないので,git repositoryから最新版をダウンロードして次のようにする(はじめに .bootstrapの実行が必要).
    $ ./.bootstrap && ./configure && make
  9. libtasn1 (-> gnutls)
  10. gnutls
    $ ./configure --without-p11-kit --disable-doc && make
  11. wget
  12. rtmpdump
  13. nkf
  14. stunnel
    $ ./configure --disable-libwrap --with-ssl=/usr/local/ssl/macos-arm64/
  15. ghostscript
  16. smartmontools
  17. ghostscript
     $ ./configure --disable-compile-inits --without-x --disable-cups --without-tesseract --prefix=/usr/local
  18. mewをCocoaEmacsを用いて/usr/local以下にインストールする場合.
    • コンパイルとインストール
      $ ./configure --with-emacs=/Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs
      $ make && sudo make install && sudo make install-jinfo
    • 以下を.mew.elに記述する.
      (setq load-path (cons "/usr/local/share/emacs/site-lisp/mew/" load-path))
  19. YaTeXをCocoaEmacsを用いて/usr/local以下にインストールする場合.
    • makefile
      EMACS   = /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs
      PREFIX = /usr/local
      EMACSDIR = ${PREFIX}/share/emacs
    • コンパイル.$HOME/.emacs等に書き加えるべき内容がインストール後に出力される.
      $ sudo make install && sudo make install-info

perlモジュール

セットアップ

$ sudo perl -MCPAN -e shell
(セットアップ)
> install CPAN
> reload CPAN

必要なモジュールのインストール

必要なモジュールをインストールする.

> install String::MkPasswd
> quit

xlsx2csvに必要.

> install Spreadsheet::Read
> install Text::CSV_XS
> install Spreadsheet::ParseXLSX
> install Excel::Writer::XLSX
> install Spreadsheet::XLSX
> install Text::Iconv

エラー対応

xlsx2csvで

Bareword "Archive::Zip::AZ_OK" not allowed while "strict subs" in use at /usr/local/bin/xlsx2csv line 129.

のエラーが出る場合は/usr/local/bin/xlsx2csvに

use Archive::Zip qw( :ERROR_CODES );

を書き加えておく.

ドライバ

Brother HL-5270DN用のドライバはインストールできないようだ.ただしHL-5350DNのmacOS 10.15 (Catalina)用ドライバ(Brother_PrinterDrivers_MonochromeLaser_1_5_0.dmg等)をインストールすることはできるので,HL-5350DNのドライバを無理やり使うようにすることはできる.使うときは自己責任で.

あるいは,Postscriptプリンタとして利用することも一応できる.ネットワーク接続なら(1) IPプリンタ,(2) LPDプロトコル,(3) 「一般的なPostscriptプリンタ」ドライバで利用できる.ただし処理速度はあまり速くない.またA4以外の印刷にも支障がある.

セキュリティ設定

SSDのディスク容量の確保

iOSデバイスのバックアップ等が容量を圧迫することが多い.

patcher

Catalinaまではdosdude1さんのCatalina Patcher等がよく用いられていたが,Big SurではMetal非対応のGPUに関する問題があって,現状では対応しないらしい(twitter).

micropatcher

micropatcher v0.5.1を使ってmacOS Big Sur 11.0.1をMac mini (Mid 2011)にインストールした場合.11.1でも同様にインストールでき,インストーラを使って11.0.1から11.1にアップグレードすることもできる(アップグレード後はパッチとCommand Line Toolsの再インストールが必要).機種ごとに微妙にインストール方法が異なる場合があるので,‘Instruction for use’を必ず読む.

  1. USBメモリ等は16GB以上必要.
  2. Appleからインストーラをダウンロードする.macadmin-scriptsに含まれる次のスクリプトを実行するのが簡単.
    • $ sudo ./installinstallmacos.py
  3. micropatcherをZIPファイルでダウンロードする.
  4. Mac OS拡張(ジャーナリング)かつGUIDパーティションでUSBメモリ等をフォーマットする.
  5. createinstallmediaコマンドを実行する.
    • $ sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/macOSBigSurInstall
  6. ダウンロードしたmicropatcherのZIPファイルを展開し,次のスクリプトを実行する.USBメモリ等は自動で検索してくれる.
    • $ ./micropatcher.sh
    • $ sudo ./install-setvars.sh
  7. 端末を再起動し,起動後に[Option]を押し続けて,起動ディスクを選択する.まず‘EFI Boot’を起動してパラメータを設定する.すぐに終了してシャットダウンする.
  8. 再びインストーラを起動し,‘Install macOS Big Sur’を実行する.
  9. Big Surのインストーラをふつうに実行する.
  10. macOSセットアップが起動したらCommand + Qで終了し,再起動する.
  11. 再びインストーラを起動し,シェルから次のコマンドを実行する.ディレクトリ名は適宜変更する.なお,Mac mini (Mid 2011)では次ではグラフィックドライバが不足するようである.次のコマンドを実行する(‘Instruction for use’の13の最後に説明がある).
    • $ cd /Volumes/Image\ Volume
    • $ ./patch-kexts.sh --2011 /Volumes/BigSur
  12. 再起動してmacOSセットアップを実行する.
  13. Metalをサポートしていない機種の場合,透過をオフ([アクセシビリティ]−[ディスプレイ]−[透明度を下げる])にし,ダークモードにするとクラッシュすることが少ない.さらにコントラストを高くするとよい.
  14. 6で必要なドライバがインストールできない場合がある.macOSセットアップ終了後にもう一度実行するとうまくいく場合がある.
    • $ sudo ./patch-kexts.sh --2011 /Volumes/BigSur
  15. Metalをサポートしていない機種の場合,次のコマンドを実行するとよい.
    • $ sudo ./disable-animations.sh
  16. VLCで動画ファイルを再生しても動画は見られず,音声のみ聞こえる模様.またQuickLookで比較的ファイル容量の大きいファイルを閲覧するときもうまく動かないことがある.

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Last-modified: 2024-02-17 (土) 22:24:24