#author("2019-01-07T15:00:25+00:00","","")
#author("2019-01-07T18:03:25+00:00","","")
[[TeX/Manual]]

*glossaries [#w9f487c8]

**インストール [#d6eecf3c]

最新のTeXLiveには含まれています.バージョンが古い場合はアップデートします.

 $ sudo tlmgr update --all

**プリアンブル [#xd31c374]

hyperrefパッケージを読み込んでいる場合は,(ほかの多くのパッケージとは異なり)それより後にglossariesバッケージを読み込みます.

 \usepackage{glossaries}
 \makeglossaries

索引を作成するプログラムにmakeindexではなくxindyを用いる場合はxindyオプションを指定します.

 \usepackage[xindy]{glossaries}
 \makeglossaries

**頭字語(略語) [#j077ea60]

***プリアンブル [#vd619fee]

オプションなどを追加します.

 \usepackage[acronym,shortcuts]{glossaries}
 \loadglsentries[acronym]{acr}

***定義の記述 [#j39ccebc]

同じディレクトリ内のacr.texに定義を記述します.

 \newacronym{CEG}{\textit{CEG}}{Hansen, \textit{Carmina epigraphica graeca}.}

1つの頭字語につき3つの定義を行います.最初の定義は\acsコマンドを用いたときに指定する引数です.すなわち今の場合\acs{CEG}のように本文中で用いることになります.2番目の定義は本文中に実際に現れる頭字語です.今の場合,'''CEG'''となります.3番目の定義は,頭字語の一覧中に現れるものです.ただし2番目の定義の中に,この例のようにマクロ(今の場合\textit)が含まれている場合,マクロを含めて「\textit{CEG}」で並べ替えがされてしまいます.そのような場合,sortオプションを加えます.
1つの頭字語につき3つの定義を行います.

-1つ目の定義は\acsコマンドを用いたときに指定する引数です.すなわち今の場合\acs{CEG}のように本文中で記述することになります.
-2番目の定義は本文中に実際に現れる頭字語です.今の場合,'''CEG'''と組版されます.
-3番目の定義は,頭字語の一覧中に現れるものです.

並べ替えは2番目の定義によって行われています.したがって2番目の定義の中に,この例の\textitのようにマクロが含まれている場合,\textitの部分も含めて並べ替えられてしまいます.そのような場合,sortオプションを加えます.

 \newacronym[sort=CEG]{CEG}{\textit{CEG}}{Hansen, \textit{Carmina epigraphica graeca}.}

一覧表には次のように表示されるはずです.

>'''''CEG'''''       Hansen, '''Carmina epigraphica graeca'''.

***一覧の出力 [#x520dae7]

一覧を出力したい箇所に次のように記述します.

 \printglossary[type=acronym,nonumberlist,title={略号},toctitle={略号}]

-nonumberlistオプションをつけると出現したページ番号を省略します.nonumberlistオプションをつけなければ出現したページ番号が表示されます.
-titleオプションで見出しに表示される文字列が設定されます.
-toctitleオプションで目次に表示される文字列が設定されます.

**コンパイル [#ea7a191c]

必要に応じてplatexコマンドは複数回実行します.

 $ platex TEXFILE
 $ makeglossaries TEXFILE
 $ platex TEXFILE

**複数種類の頭字語を定義する [#yb9ceef4]

たとえば文献略号と作家・作品略号の2種類の頭字語を定義し,別々にそのリストを表示したい場合は2種類のacronymタイプを定義する必要があります.

 \documentclass{jsarticle}
 \usepackage[acronymlists={main,acronym2}]{glossaries}
 \newglossary[alg2]{acronym2}{acr2}{acn2}{文献略号}
 \makeglossaries
 \loadglsentries[acronym]{acr}
 \loadglsentries[acronym]{acronym2}
 
 \begin{document}
 
 \printglossary[type=main,nonumberlist,title={作家・作品略号},toctitle={作家・作品略号}]
 
 \section{解説}
 
 \acrshort{LSJ}でのアイスキュロスの略号は\acrshort{A}である.
 
 \printglossary[type=acronym2,nonumberlist]
 
 \end{document}

acr.texにはたとえば次のように記述します.

 \newacronym[type=acronym1]{A}{A.}{Aeschylus}

acronym2.texにはたとえば次のように記述します.

 \newacronym[type=acronym2]{LSJ}{LSJ}{Liddel, Scott, and Jones, \textit{Lexicon}}

/usr/local/texlive/20??/texmf-dist/doc/latex/glossaries/samples/sampleacronyms.texが参考になります.

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