#author("2016-04-24T19:50:53+09:00","","")
[[Computer/Linux/Vine/4]]

*IPA フォント [#edcabd7f]

独立行政法人「情報処理機構」(IPA)が配布しているフォントです.主に
+IPA 支援によるソフトウェアに収録(2003年末より)
+一般利用者向け(2007年10月1日より)
の2種類があります.特に2は最新の日本語の文字コード規格である「JIS X 0213:2004」に対応しています.

-[[IPAが日本語フォント「IPAフォント」を一般に配布:ITpro:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071001/283368/]]

高品位な日本語フォントがあまりない Linux では非常に利用価値の高いフォントです.

**Vine Linux 4 でのインストール [#z72c33d2]

1の方のフォントは apt-get install で簡単にインストールできます.

 # apt-get install TrueType-ipafont
 # apt-get install TrueType-ipamona (モナーフォントを入れる場合)

rpm を用いる場合は,VinePlus の RPMS.nonfree から入手しましょう.

**パッケージ管理ソフトを使わないインストール [#j739f349]

フォントを以下のページからダウンロードします.

-[[一般利用者向けIPAフォントのダウンロード / OSS iPedia:http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/]]

.ttf ファイルを /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType などのディレクトリにコピーします.

**TeX での使用 [#x75f844b]

フォントがおかれているディレクトリからリンクを張って TeX で使えるようにします.ディレクトリは適宜読み替えてください.

 # mkdir -p /usr/local/teTeX/share/texmf-local/fonts/truetype
 # cd /usr/local/teTeX/share/texmf-local/fonts/truetype
 # ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipagp.ttf ./
 # ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipamp.ttf ./
 # ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipag.ttf ./
 # ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipagui.ttf ./
 # ln -s /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/ipam.ttf ./
 # mktexlsr

さらに,デフォルトでフォントを埋め込むようにするには次のようにします(ptex-ipa.map などが存在している必要があります).これが有効になるのは dvipdfmx の場合です(dvips の場合はうまくいくかどうかわかりません).

 # updmap-sys –setoption kanjiEmbed ipa

それぞれのユーザで個別の map ファイルの設定をしている場合はそれぞれのユーザで

 $ updmap –setoption kanjiEmbed ipa

を実行する必要があるかもしれません.

「時々」IPA フォントを埋め込みたい時は次のようにします.

 $ dvipdfmx -f ptex-ipa.map -f utf-ipa.map -f otf-ipa.map file.dvi

上のコマンドを実行するのが面倒なら,エイリアスを登録しておくとよいでしょう.例えば ~/.bashrc に次の記述を加えておきます.

 alias ipadvipdfmx='dvipdfmx -f ptex-ipa.map -f utf-ipa.map -f otf-ipa.map'


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