#author("2023-02-08T18:39:09+09:00;2019-03-30T04:06:22+09:00","","")
[[TeX/Font]]

*archaic フォント [#tb148d93]

CTAN([[TeX 用語集>TeX/Keywords]] をご覧ください)にはたくさんの古代文字が収められています。そのうち、紀元前4世紀・紀元前6世紀のギリシア語フォントと線文字Bフォントのインストール方法について解説します。以下ではそれぞれを次のように呼び替えます。
----

:紀元前4世紀のギリシア語フォント|greek4cbc
:紀元前6世紀のギリシア語フォント|greek6cbc
:線文字B|linearb
''TeXLive 2012では標準でインストールされています.TeXLive 2012のインストールについては次のページを見てください.''

途中、「{greek4cbc,greek6cbc,linearb}」という表記が出てきますが、これは「ここには greek4cbc、greek6cbc、linearb のうちのどれかが入る」という意味です。
-[[TeX/Install]]

*arichaic フォントのインストール [#z689910a]
----

**シェルスクリプト [#ff5b703f]
[[CTAN/fonts/archaic:http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/archaic]] にはたくさんの古代文字が収められています。それらのパッケージのインストール方法について解説します。

-[[greek4cbcinst.sh:http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ll56083/files/greek4cbcinst.sh]]
-[[greek6cbcinst.sh:http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ll56083/files/greek6cbcinst.sh]]
-[[linearbinst.sh:http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ll56083/files/linearbinst.sh]]
**パッケージ [#z147adca]

linearb に関しては「linearb での .mf ファイルの生成」を行う調整も行っています。調整が必要なければ、以下行の先頭に # を加えてコメントアウトしてください。
2007年7月現在、CTAN で配布されているフォントの一覧です。リンクをクリックすると、それぞれのフォントの解説や、フォントのパッケージの解説が見られます。

 sed 's/%%%¥¥usepostamble/¥¥usepostamble/g' linearb.ins >linearb.ins.tmp
 sed 's/%%%¥¥generateFile{linb10.mf}/¥¥generateFile{linb10.mf}/g' linearb.ins.tmp >linearb.ins
-aramaic
-cypriot
-etruscan
-greek4cbc
-greek6cbc
-hieroglf
-linearA
-[[linearb>TeX/Font/Packages/archaic/linearb]]
-nabatean
-oands
-oldprsn
-phaistos
-phoenician
-protosem
-runic
-sarabian
-ugarite
-viking

作業終了後に root で
 # mktexlsr
 # updmap-sys
を実行するのを忘れないようにしてください。なお、そのあとで
 # cd /var/tmp/
 # rm -rf texfontswork
を実行して、インストール用の一時ディレクトリを削除することをお勧めします。
**archaic フォントのインストール [#z689910a]

**ダウンロード [#l257b99c]
***シェルスクリプト [#k1db3583]

CTAN については [[TeX 用語集>TeX/Keywords]] をご覧ください。
このページの下に、自動インストール用のシェルスクリプトが添付されています。使用の前に [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「シェルスクリプト」の項の注意を必ず読んでください。

-$CTAN/fonts/archaic/{greek4cbc,greek6cbc,linearb}.zip
まず、[[${CTAN}/fonts/archaic.zip:http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/archaic.zip]] と [[${CTAN}/fonts/archaic:http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/archaic]] 以下の .zip ファイルが既に手元にあれば、archaicinst.sh と同じディレクトリにコピーしておくか、archaic というディレクトリを作成して、そこに archaic.zip 以外の .zip ファイルをコピーしておきます(archaic.zip は archaicinst.sh と同じディレクトリにしてください)。

が必要なファイル一式をまとめたものです。
実行権限を与えてからシェルスクリプトを管理者権限で実行します。

-$CTAN/fonts/archaic/{greek4cbc,greek6cbc,linearb}
 $ chmod 755 archaicinst.sh
 # ./archaicinst.sh

以下に個々のファイルがあります。
すると、どのフォントをインストールするか聞かれますので、数字を入力して答えます。全てを一括してインストールすることもできます。.zip ファイルが存在しない場合は CTAN からダウンロードします。エラーが出てダウンロードできない場合は、シェルスクリプトのはじめの方にある WGET=wget を、WGET=curl -Of などに変更してみてください。

**解凍 [#k6078fb5]
m, l などのオプションを指定しなかった場合は、手動で次のコマンドを実行してください。

適当なところに解凍します。ここでは、シェルスクリプトに合わせて /var/tmp/texfontswork に解凍します。
 # mktexlsr && updmap-sys

 $ mkdir /var/tmp/texfontswork
 $ cp {greek4cbc,greek6cbc,linearb}.zip /var/tmp/texfontswork
 $ cd /var/tmp/texfontswork
 $ unzip {greek4cbc,greek6cbc,linearb}.zip
***手動インストール [#m959a765]

**必要なファイルの生成 [#bbf16fc4]
ここでは greek4cbc の例で説明します。

.ins ファイルを latex で処理すると必要なファイルが生成されます。linearb に関しては、latex で .ins ファイルを処理する前に次の「linearb での .mf ファイルの生成」をご覧ください。
[[${CTAN}/fonts/archaic:http://www.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/fonts/archaic]] 以下にある greek4cbc.zip をダウンロードし、適当なところに解凍します。

 $ latex {greek4cbc,greek6cbc,linearb}.ins
 $ unzip greek4cbc.zip

***linearb での .mf ファイルの生成 [#g145d771]
.ins ファイルを latex で処理すると必要なファイルが生成されます。

linearb/README に書かれていますが、配布された .ins ファイルのままでは .mf(METAFONT)ファイルが生成されません。絶対に必要というわけではないですが、作っておいた方がよいでしょう。
 $ latex greek4cbc.ins

linearb/linearb.ins の51-52行目が次のようにコメントアウトされていますので、頭の %%% を消しておきます。
.ins ファイルを latex で処理すると、いくつかのファイルが生成され、同じディレクトリに以下のようなファイルが存在することになります(「*」の部分には適当な名前が入ります)。必ずしもすべてのファイルが生成されるわけではありません。

 %%%¥usepostamble¥empty
 %%%¥generateFile{linb10.mf}{t}{¥from{linearb.dtx}{up}}

あとは書き換えた linearb.ins ファイルを latex で処理すればOKです。

**ファイルのコピー [#i983c1ba]

.ins ファイルを latex で処理すると、いくつかのファイルが生成され、同じディレクトリに以下のようなファイルが存在することになります(「*」の部分には適当な名前が入ります)。
-*.pdf
-*.afm
-*.mf
-*.pfb
-*.tfm
-*.map
-*.sty
-*.fd
-*.dtx
-*.tex

[[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「フォントの配布」にある規則にしたがってコピーします。*.dtx, *.tex ファイルは $TEXMFLOCAL/tex/latex 以下に、*.pdf ファイルは $TEXMF/doc/latex 以下にコピーします。コピーする際のディレクトリは、例えば *.pdf ファイルなら
[[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「フォントの配布」にある規則にしたがってコピーします。*.fd, *.tex ファイルは $TEXMFLOCAL/tex/latex/ 以下に、*.pdf ファイルは $TEXMF/doc/fonts/ 以下にコピーします。コピーする際のディレクトリは、例えば *.pdf ファイルなら

-$TEXMF/doc/latex/archaic/{greek4cbc,greek6cbc,linearb}
-$TEXMF/doc/fonts/archaic/greek4cbc

としておきます。

**ファイルリストの更新 [#t4a7e856]
ファイルリストを更新し、.map ファイルを生成します。

 # mktexlsr
 # updmap-sys --nomkmap --enable Map={greek4cbc,greek6cbc,linearb}.map
 # updmap-sys --nomkmap --enable Map=greek4cbc.map
 # updmap-sys

***METAFONT(.mf)ソース [#u5faf5c0]

フォントによっては METAFONT(.mf)の生成がオプションになっており、自動的には生成されない場合があります。linearb を例にとって解説します。

-[[linearb>TeX/Font/Packages/archaic/linearb]]

*書体見本 [#l07a13f7]

[[TeX におけるフォント>TeX/Font]] に「フォントテーブル」についての解説があります。archaic の場合は、それぞれ以下のフォントになります。
[[TeX におけるフォント>TeX/Font]] に「フォントテーブル」についての解説があります。archaic の場合は、たとえば以下のフォント名から作ります。

:greek4cbc|givbc10
:greek6cbc|gvibc10
:linearb|linb10

以下は書体見本の例です。

-[[greek4cbc.pdf:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/font/tables/greek4cbc.pdf]]
-[[greek6cbc.pdf:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/font/tables/greek6cbc.pdf]]
-[[linearb.pdf:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/font/tables/linearb.pdf]]


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