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#author("2020-06-06T12:08:55+09:00","","")
#author("2021-01-08T22:06:03+09:00","","")
[[Computer/ECCS/2016]]
*ECCS2016でMewを使う [#vbba8707]
**概要 [#db314547]
ECCS2016以降は学生はECCSクラウドメール(実態は個人利用のGmailとほぼ同等)を利用する.2020年度以降に初めて利用する教職員もECCSクラウドメールを利用することになり,以前からECCS教職員メールを用いていた教職員も,2020年6月15日からECCSクラウドメールを利用することになる(最後の場合は以前のメールアドレスも引き続き利用可能).
Mewではそのままでは利用できない.次のような方法がある.
+「安全性の低いアプリケーション」を有効化する(2020/06/15に新規ユーザは不可能,2021/02/15に完全廃止).
+2段階認証プロセスを有効化し,アプリパスワードを発行する.
+OAuth対応させる.
方法1ならばほかに何もしなくても利用できる場合が多いが,セキュリティレベルは低下する.方法3について,[[oauth2.elはあるようだ:http://hellolibraryworld.blogspot.com/2017/01/oauth2-and-oauth2el.html]]が,Mewで使うことができるかどうかは不明.
方法1ならばほかに何もしなくても利用できる場合が多いが,セキュリティレベルは低下する.方法3について,[[GNU Emacs + Gnus + Gmail + OAuth2 の環境を作ろう:https://qiita.com/waiseiningenchokon/items/faca52752c2f78284ecd]]が参考になる.[[oauth2.elはあるようだ:http://hellolibraryworld.blogspot.com/2017/01/oauth2-and-oauth2el.html]]が,Mewで使うことができるかどうかは不明.
方法2で設定する.アプリパスワードは16文字あり,覚えるのが難しいので,GnuPGで保存する.
方法3はhttps://groups.google.com/g/mew-ja/c/Hn9L27ll-eYで実装されている.
**インストールと設定(自宅のMac端末で) [#vb10a554]
macOS Catalinaで確認済.Emacs.appは,emacsの最新版を自分でmakeしたもの.
以下の方法は「安全性の低いアプリケーション」を有効化し「ない」で一般的なGmailを利用する場合にも用いることができると思われる.
+[[Mewのマニュアル:https://www.mew.org/ja/info/release/mew_1.html#password]]を読んでおく.
+openssl-1.1.xをインストールする.
$ ./Configure darwin64-x86_64-cc --openssldir=/usr/local/ssl/macos-x86_64
$ make
$ sudo make install
+stunnelをインストールする.
$ ./configure --disable-libwrap --with-ssl=/usr/local/ssl/macos-x86_64/
$ make
$ sudo make install
+GnuPGをインストールする.[[GnuPG for OS X:https://sourceforge.net/p/gpgosx/docu/Download/]]などのパッケージも用意されている.あるいはbrewなどでインストールする.
+パッケージでインストールした場合,リンクを張っておくと.mew.elなどでの設定が不要で便利.次はGnuPG for OS Xの場合.
$ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg /usr/local/bin/
$ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg-agent /usr/local/bin/
+PGPのキーを作成する.
$ gpg --gen-key
+mew-pinentryを/usr/local/binなどにコピーしておく.次はEmacs.appを利用している場合.
$ sudo cp /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/bin/mew-pinentry /usr/local/bin
+$HOME/.gnupg/gpg.confに次のように記述する.
no-auto-key-retrieve
auto-key-locate local
+$HOME/.gnupg/gpg-agent.confに次のように記述する.
pinentry-program /usr/local/bin/mew-pinentry
+.mew.elに次のように記述する.
(setq mew-use-master-passwd t)
**インストールと設定(ECCS2016のiMac端末で) [#w67a1553]
***stunnel [#w58780a4]
brewでインストールされているopensslを利用する.
$ cd
$ pwd
/home/0123456789
$ mkdir .local
$ ./configure --prefix=/home/0123456789/.local --with-ssl=/usr/local/brew/Cellar/openssl/1.x.x/ --disable-libwrap
$ make
$ make install
$HOME/.bash_profileにPATHを追加しておく.
$ echo "export PATH=~/.local/bin:$PATH" >>~/.bash_profile
***Mewのインストール [#zc679b58]
$ ./configure --prefix=$HOME/.local/share \
--with-emacs=/Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs \
--with-elispdir=$HOME/.local/share/emacs/site-lisp/mew \
--with-etcdir=$HOME/.local/etc/mew \
--localstatedir=$HOME/.local/var \
--infodir=$HOME/.local/share/info \
--mandir=$HOME/.local/share/man
$ make && make install-jinfo && make install
これではうまくインストールできないようだ.代替案については検討中.
**.mew.el [#i4a5f1d1]
(setq load-path (cons "~/.local/share/emacs/site-lisp/" load-path))
(setq exec-path (append exec-path '("/usr/local/bin")))
(setq mew-prog-ssl "/home/0123456789/.local/share/bin/stunnel")
(setq mew-use-master-passwd t)
**ECCSクラウドメール上での設定 [#a7d43080]
+Webブラウザで[[ログイン:https://mail.google.com/a/g.ecc.u-tokyo.ac.jp]]する.
+右上にある,自分の名前のイニシャルのボタンから[Googleアカウントを管理]をクリックする.
+[セキュリティ]タブをクリックする.
+[Googleへのログイン]ペインで[2段階認証プロセス]を有効にする.
+[Googleへのログイン]ペインで[アプリパスワード]をクリックし,アプリパスワードを発行する(現在は16文字の英小文字).
**Mewでの操作 [#m14ebee2]
+Mewを起動してC-c C-mを入力するとマスターパスワードを設定することができる.
+初めてECCSクラウドメールにアクセスするときに(IMAP)パスワードを要求されるので,IMAP用パスワードではなく,アプリパスワードの方を入力する.
+Mewを終了するときに$HOME/Mail/.mew-passwd.gpgに種々のパスワードが保存される.再度Mewを起動して何らかのパスワード入力が必要になった場合,マスターパスワードを入力するよう促されるので,1で設定したマスターパスワードを入力する.すると2で入力したパスワードが.mew-passwd.gpgから取り出されて自動的に送信される.
**添付ファイルの削除 [#la8f154b]
IMAPで添付ファイルのみを削除するにはMail.app, Thunderbird, Outlookを使う必要がある(多くのメーラやWebメールのページではできない).