Babel パッケージを用いる場合には、ギリシア語の記法は以下のようになります。
上段が出力、下段が入力です。
文字 | α | β | γ | δ | ε | ζ | η | θ | ι | κ | λ | μ | ν | ξ | ο | π | ρ | σ | τ | υ | φ | χ | ψ | ω |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
表記 | a | b | g | d | e | z | h | j | i | k | l | m | n | x | o | p | r | s, c | t | u | f | q | y | w |
大文字を出力するには、入力するアルファベットを大文字にします。「語中の sigma」と「語末の sigma」は自動的に処理されます。三日月型 sigma(c の形をした sigma)は通常の cbgreek フォントでは使えませんが、いくつかの作業を施せば使えるようになります。次のページを参照してください。
sigma を単独で出力しようとすると、語末だと判断されてしまうため、語末の sigma になってしまいます。これを語中の sigma と認識させるには、使われていないアルファベット `v' を後置して
sv
のように記述するか、\noboundary というコマンドを使って
s\noboundary
と記述します。
このテクニックは校訂用記号を使う場面で多用します。
アクセントと気息記号は、以下の記号を付けたい文字の前に置くことによって表すことができます(ただしイオタサブスクリプトと分離記号は後に置く)。ただし、以下の記法を用いるとカーニングの処理がうまくいかず、文字がパラつく(文字の間隔があきすぎてしまう)ことがあります。teubner パッケージの記法を使うことをお勧めします。
アクセントと気息記号 | 記法 |
---|---|
鋭アクセント | ' |
重アクセント | ` |
曲アクセント | ˜ |
有気息記号 | < |
無気息記号 | > |
イオタサブスクリプト | ¦ |
分離記号 | " |
句読点 | 記法 |
---|---|
ピリオド | . |
セミコロン | ; |
エクスクラメーションマーク | ! |
コロン | : |
クエスチョンマーク | ? |
左アポストロフィ | `` |
右アポストロフィ | '' |
左引用符 | (( |
右引用符 | )) |
エリジョン | '' |