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LAN 内で構築し，インストールを行うたびごとにそれぞれのサービスを起動することにします．
apt-get install などを用いて導入しておきます．
Vine Linux 5.0 インストール用 CD, DVD などをマウントします．
# mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom
/etc/exports に以下の内容を追記します．
/mnt/cdrom -(ro)
nfs サーバを起動します．
# service nfs start
次の内容で /etc/xinetd.d/tftp ファイルを作成します．
service tftp
{
disable = no
socket_type = dgram
protocol = udp
wait = yes
user = root
server = /usr/sbin/in.tftpd
server_args = -c -s /tftpboot
per_source = 11
cps = 100 2
}
これで
# service xinetd start
とすると tftpd が起動します．xinetd の起動時に tftpd が起動しないようにするには，disable の値を yes にします．
tftp サーバの使うディレクトリを作成し，その下に Linux インストール用のディレクトリを作成します．さらにその下に PXE ブート用の設定ファイルを格納するディレクトリを作成します．
# mkdir -p /tftpboot/linux-install/pxelinux.cfg
Vine Linux インストール CD（など）に含まれる PXE ブート用のイメージをコピーします．
# cp /mnt/cdrom/images/pxeboot/- /tftpboot/linux-install
syslinux パッケージに含まれる pxelinux.0 ファイルを同じところにコピーしておきます．
# cp pxelinux.0 /tftpboot/linux-install
起動設定用のファイル（/tftpboot/linux-install/pxelinux.cfg/default）を作成します．テストに使用した IBM ThinkPad 240Z では，次のようにすると anaconda が正常に起動できました（append の行がポイントです）．
default VineLinux5Network label VineLinux5Network kernel vmlinuz append text initrd=initrd.img vga=0x303
インストール CD の isolinux/isolinux.cfg ファイルの text の部分を参考にしました．
必要なら稼働確認を行います．例えば /tftpboot/test.txt ファイルを作成し，適当な内容を書き込んでおきます．
tftp-client がインストールされていれば，tftp サーバの稼働しているマシンならば，次のようにして test.txt を取得できます．
$ tftp localhost tftp> get test.txt tftp> quit
カレントディレクトリに test.txt ができており，内容が同じならば成功です．
/etc/dhcp/dhcpd.conf ファイルを編集します．
subnet 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 {
option routers 192.168.1.1;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option time-offset 54000; # Eastern Standard Time
range dynamic-bootp 192.168.1.64 192.168.0.70;
filename "linux-install/pxelinux.0";
default-lease-time 21600;
max-lease-time 43200;
}
range dynamic-bootp のところに，インストールするマシンに割り当てる IP（の範囲）を記述します．filename には /etc/xinetd.d/tftp で指定した /tftpboot からの相対パスで pxelinux.0 ファイルを記述します．
次のサービスへのアクセスを可能にするために，いくつかのポートを解放する必要があります．
| サービス | ポート | tcp/udp |
| nfs | - | tcp/udp |
| tftp | 69 | udp |
| dhcp | 67 | udp |
nfs はいくつもの（不定の）ポートを使用するので，LAN 内が十分安全なら iptables をインストールの間だけ一時的に停止するのが簡単です．
# service iptables stop
