Train/Ticket

指定席券売機で乗車券のみを購入する(JR東日本)

概要

JRの駅などに設置されている指定席券売機では,指定席特急券だけでなく,自由席特急券や乗車券(のみ)を購入することができます.クレジットカードでの支払いができるのも利点です.Suica等のチャージはできません.

以下ではJR東日本の指定席券売機で(複雑な)乗車券を購入することを考えます.JR東日本以外の指定席券売機では一部の機能を制限していることがあるため,希望通りの乗車券を購入できない場合があります.またJR東日本の指定席券売機であっても,設置駅や設置場所(改札外か改札内か)によって機能等が一部制限されていることがあるため,購入できないことがあります.

なお,複雑な乗車券を購入する場合は「大都市近郊区間」(東京近郊区間など)や,いわゆる「70条区間」などに気をつけます.これらの区間では(経由を指定しても)自動的に短い経路で乗車券が発券されます.自動的に短い経路で発券されないようにするには,これらの区間を外れた経路を組み入れるなどの工夫が必要です.

以下の記述はおおむね2019年4月現在の指定席券売機の状況にもとづきます.

体験版

以下で指定席券売機の使い方を体験することができます.

簡単な経路の乗車券を購入する

右下の[乗車券・普通回数券・買いまちがい払いもどし]を押します.後日(1ヶ月先の日まで)から有効の乗車券を購入することもできます.また乗車駅も自由に選ぶことができます(JR東日本以外では選ぶことができる場合とできない場合があります).なお,乗車駅と降車駅の組み合わせによっては,購入が制限されている場合もあります.

経由入力(乗換案内)

複雑な経路の乗車券を購入する場合は右上の[乗換案内から購入]を押します.経由駅を3つまで指定することができ,また新幹線を利用するかどうかを選ぶことができます.なお,特に複雑な経路の乗車券を購入する場合,経由駅の入力にはコツが必要です.うまく経由駅が指定できなかった場合,希望する経路の乗車経路が表示されず,購入できません.その際は次のことを確認してみます.

  1. (路線同士の)接続駅の一つ手前(あるいは一つ後)の駅を入力するようにすると経路が表示されやすい.
  2. 新幹線の下車駅を指定するためには,その下車駅の次の駅(新幹線非停車駅)を指定するとよい.たとえば東北新幹線上りを上野で下車するためには「御徒町」を経由に入れる.

[乗換案内より購入]では所要時間が短いものが優先されるため,所要時間の長い経路が候補に表示されないことがあります.えきねっとなどのインターネット予約ならば所要時間の長い経路も候補として表示されることがありますので,こちらも試してみるとよいでしょう.

短区間利用の新幹線

指定席券売機の[乗換案内から購入]メニューでは,東京〜上野間や東京〜品川間など,短区間のみ新幹線を利用するような経路は候補として表示されません.東京近郊区間相互の乗車券(途中下車不可・1日間のみ有効)となることを避けるために短区間のみ新幹線を利用する乗車券を購入したい場合,右下の[乗車券・普通回数券・買いまちがい払いもどし]ボタンを押して[特急等を利用する]を選択し,それらの区間を新幹線利用するように指定することができます.ただしこの場合,経由駅は指定できないため,複雑な経路の乗車券を購入することは難しくなってしまいます.あるいは[指定席][自由席]ボタンを押して購入することもできます(最後に[乗車券+特急券][特急券のみ][乗車券のみ]のボタンが現れますので,[乗車券のみ]を押せば乗車券のみを購入することができます).

なお東京〜上野間や東京〜品川間は,いわゆる「70条区間」に含まれます.したがって購入しようとする乗車券がこの区間を含む場合,この区間の入口と出口を結ぶ最短経路上に東京〜上野間や東京〜品川間が含まれなければ,この区間のみ新幹線を利用するように指定した乗車券を購入することはできないと思われます(もっともこのような場合は窓口で発売してもらおうとしても困難を伴う場合が多いです).

連続乗車券

指定席券売機には連続乗車券を発券させるようなメニューは用意されていないため,窓口で購入するのがふつうですが,特急が運転されている区間を含むような場合には連続乗車券を発券することができる場合があります(任意の区間ではできません).以下ではI字形(往復に似ているが途中駅発/止)の連続乗車券の購入方法について説明します.T字形(片道を途中で飛び出す)の場合もできる場合があります.

  1. 右下の[乗車券・普通回数券・買いまちがい払いもどし]を押します.
  2. [乗車券]を選択します.
  3. [新幹線のみ利用する]または[特急(新幹線または在来線)等を利用する]を押します.
  4. 乗車駅を入力します.特急乗車駅でなくても大丈夫です.
  5. 最初に特急に乗車する駅を選択します.メニューになければ[その他の駅]を押して駅名を入力します.
  6. 乗車する列車を選択します.
  7. 特急の降車駅を選択します.
  8. [(降車駅)で普通列車に乗り換える]を選択します.特急などを乗り換える場合は[(降車駅)で特急等に乗り換える]を選択する(3列車まで指定できます).
  9. 乗車券の到着駅を指定します.
  10. 経路や運賃を確認します.確認画面では選択区間が「乗車駅→到着駅(片道)」のように表示されることがありますが,実際には連続乗車券で発券されますので,経路の詳細の方で確認します.連続乗車券の往復券は存在しないので,片道券(実際には連続乗車券)のみが購入できるようになっています.たとえば「旭川→(連続1)→豊富→(連続2)→東風連」はこの方法で発券することがでます.

なお,最初のメニュー画面で[乗換案内から購入]を選択し,乗車駅・到着駅・特急乗車区間などを指定した場合,上の区間は発券できません.しかし「旭川→(連続1)→豊富→(連続2)→下沼」のように,連続乗車券(2)の到着駅が,折り返しの特急停車駅とその1つ手前の特急停車駅の間にあれば発券できるようです.

改札内の指定席券売機

改札内の指定席券売機は特急券を発券するために設置されていることがほとんどですので,乗車券のみを発券する機能はふつう使えないようになっています.このような場合に乗車券のみを購入する場合は「インターネット予約の受け取り」(えきねっとなど)を用います.区間変更券を発券することができる場合もありますが,特急券との同時購入の場合に限られていることがあります.


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