Train/Ticket

120mm券の乗車券

マルスや指定席券売機で発券される乗車券はふつう85mm x 57.5 mmの大きさであるが,120mm x 57.5mmのものもある.前者(85mm券)は自動改札を通れるのに対して,後者(120mm券)は通れない.おおむね経路数によってどちらになるかが決まると言われている.10経路以下であれば85mm券に,11–16経路ならば120mm券になるようである.経路は路線名に加えて新幹線の乗車駅・降車駅も含む場合がある.

東京近郊の場合,路線が複雑に入り組んでいるので,うまく経路を選ぶと短距離でも120mm券が発券される.ただし,東京近郊区間に気をつける.この区間内相互発着の場合はふつう最短経路で計算されてしまい,狙った通りの120mm券が発券されないことが多い.その場合,うまく東京近郊区間を外れるようにするか,新幹線(東京〜品川〜新横浜間,東京・上野〜大宮間など)を含むように経路を決めるとよい(新幹線は東京近郊区間の中に入っていないため).また,旅客営業規則第70条によって定められている区間(山手線内と赤羽・錦糸町に囲まれた区間,「70条区間」「電車大環状線」などと呼ばれることがある)にも気をつける.この区間を(1回だけ)通過する場合,最短経路で計算するため経路数を増やすのにはあまり役立たない場合がある.

比較的短距離の120mm券を発券させる場合,(新幹線を利用でき)在来線が入り組んでいる区域を見つけるようにするとよい.関東近郊では次のような例がある.

  1. 南武線・鶴見線・横須賀線付近.
  2. 立川付近(中央東線,武蔵野線,青梅線,八高線,南武線).
  3. 八王子付近(中央東線,八高線,横浜線,相模線).
  4. 成田線.

あるいは,85mm券となる乗車券に経路を追加して120mm券にする場合,関東近郊では次のような経路を用いることができる.

東北本線上野〜東京間
次の3経路を追加することができる.
  1. 秋葉原(総武2)
  2. 錦糸町[総武]
  3. 西船橋[京葉3]市川塩浜[京葉]東京
東海道本線川崎〜鶴見間(1)
次の3経路を追加することができる(列車本数が少ない区間があるのが難点).
  1. 川崎[南武]
  2. 尻手(南武2)
  3. 浜川崎[鶴見線]鶴見
東海道本線川崎〜鶴見間(2)
次の2経路を追加することができる.
  1. 川崎[南武]
  2. 武蔵小杉[品鶴]鶴見→[横須賀線]
東海道本線横浜〜大船間
次の2経路を追加することができる.
  1. 横浜[桜木町](→[根岸線])
  2. [本郷台]大船(→根岸線)

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