Travel/20160921_Hokkaido/4

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第3回北海道旅行4日目（2016/09/24）†

行程†

• T = ターミナル．
• JR線部分は北海道＆東日本パス（1日分1550円）を利用．

記録†

ノシャップ岬†

朝8時過ぎに民宿を出て稚内港北防波堤ドームを見に行く．

晴れなので港がよく見渡せる．風力発電所も見える．防波堤ドームの東端近くにある稚泊航路記念碑のところは工事中で入れなかったが，遠くから写真を撮る分には問題なかった．駅前ターミナルへと向かう．音威子府までのバス乗車券を購入しておく．硬券で，「3,300円」の表記を黒の二重線で消して左隣に「運賃変更」の赤い判が押されている．裏には通し番号が振られている．No. 00763であった．1989年12月1日現在で稚内駅前ターミナル〜音威子府間は3300円だったので，この硬券はバス転換した際に作られたものと思われる．ということは作られてから25年以上経っているわけである．

ノシャップ岬までバスで向かう．ノシャップ岬からは利尻富士がよく見える．

ノシャップ寒流水族館には幻の魚イトウが飼育されている．

このあたりでは猿払村で釣れるようだ．稚内市青少年科学館には南極観測隊に関する詳しい展示がある．1時間くらいで駅前ターミナルに戻る．

稚内（わっかない）〜鬼志別（おにしべつ）ターミナル†

天北線（音威子府〜南稚内間）は廃止後，宗谷バス天北線に転換された．2011年10月1日から大岬線と統合され天北宗谷岬線となり，宗谷岬を経由する一方で，旧天北線区間の鬼志別〜小石〜曲渕〜声問を経由しないようになった．下の1989年12月1日改正と2015年4月1日改正を比べると，バスの便数が減少しているのも明らかである．浜頓別ターミナル〜中頓別ターミナル間の区間便などを中心に減便され，稚内駅前ターミナル〜音威子府間を直通する便も6本から3本（うち1本は途中で乗り継ぎ）に半減し，削減された分は稚内駅前ターミナル〜浜頓別ターミナル間に短縮されている．

利用者減少により2016年10月から音威子府〜中頓別ターミナル間を乗合タクシーに再転換するという情報を得たので，この区間に乗っておくことにした．その後費用の再検討の結果，現状維持となったようである（北海道中頓別町「乗合タクシー導入見送り」の記事）．天北宗谷岬線の利用実態については，Web上では天北線地域公共交通会議「報告書」などで確認できる．

鬼志別〜小石〜曲渕〜声問間は，鬼志別〜小石間が猿払村オンデマンドバス，（稚内駅前ターミナル〜）声問〜曲渕間が宗谷バス曲渕線と分割され，小石〜曲渕間は廃止された．

音威子府まで直通するバスは現在11:04発が始発である．音威子府着は15:28で，音威子府15:45発の特急『サロベツ』に乗り換えると札幌着は19:14である．稚内発時点で車内には13人いる．市内で数人ずつ降ろしながら宗谷岬に到着するとほかの乗客は0人になる．この先まで乗る乗客は少ないのだろう．行先を聞かれ，途中のターミナルでそれぞれ10分程度休憩があることを教えてくれる．しばらく海岸沿いを進んでいくつかのバス停を通り過ぎるが，大岬小学校前バス停を通過してしばらくすると内陸に入り，山道を進む．この間約13km先の東浦バス停までバス停はない．山を下ると海岸線に出る．まだ稚内市内であるが，海岸沿いをしばらく進むと猿払村に入る．鬼志別ターミナルまで乗降客なし．

鬼志別ターミナル1階には天北線に関する展示がある．駅名標の類，通票，通票閉塞機，駅時刻表，切符などが展示されている．天北線の猿払村の区間は浅茅野〜小石である．飛行場前駅の駅名標もこの鬼志別ターミナルにある．駅名標には「宗谷郡猿払村」と鬼志別駅構内で使用されていたレールは天北線の記念としてレール文鎮用として裁断加工し猿払村の全世帯に配ったとある．

鬼志別ターミナル全景．

鬼志別ターミナル〜浜頓別（はまとんべつ）ターミナル†

鬼志別ターミナルで1人乗車する．浜猿払バス停で下車してまたほかの乗客は0人になる．浜頓別ターミナルはかなり広い．1階には天北線に関する展示があるが，鬼志別ターミナルよりは規模が小さい．切符類やサボがある．

浜頓別ターミナル全景．

時刻表と運賃表は鉄道のものと見間違えてしまいそうだ．宗谷バス旧天北線の小石バス停，曲渕バス停も運賃表に載っている．もちろん金額は消されている．

浜頓別ターミナル〜中頓別（なかとんべつ）ターミナル†

浜頓別ターミナルで4人乗車し，浜頓別高校前で4人乗車する．このあたりから森や山に囲まれた中を走る．はじめは左手に天北線の廃線跡を見ながら進む．中頓別ターミナルにはキハ22と腕木式信号機が展示されている．ただしキハ22は青く塗られている．

中頓別ターミナル全景．

天北線の展示は2階にある．敏音知（ぴんねしり）駅の通票閉塞機と通票がケースの中に収められて展示されている．

中頓別ターミナル〜音威子府（おといねっぷ）†

中頓別ターミナルで5人下車して車内は3人になる．松音知駅は駅舎その他が保存されているようだが，バスからは確認できなかった．恵野バス停前にピンネシリ跨線橋がある．

音威子府駅†

音威子府駅にほぼ定刻に到着する．

音威子府駅内のそば屋常盤軒は，今は10:00–15:30の営業である．音威子府駅前バス停に到着したのは15:30より前だったがすでにシャッターは閉まっていた．売り切れのようである．天北線資料室は2015年4月にも訪問したが，その後展示品がリニューアルされている．あまり大きくないが，展示品は充実している．昭和30年代の音威子府駅構内のジオラマもある．管理は宗谷バスに委託されているようである．閉室は17:00であった．

音威子府駅前には天塩川温泉行の地域バスが発着している．天塩川温泉行が5便，音威子府駅前行が7便である．

音威子府からは3人で出発． 美深まで乗降客なく，美深で高校生3人が乗車する．智北で2人乗車する．智恵文で1人乗車して次の北星で下車する．全駅下車に挑戦しているのだろうか．日進で1人下車し，名寄で数人下車する．駅前交流プラザにバス待合室があり，バス案内所もあるが，道北バスのみあり，名士バスはない．反対側に三星食堂があり，そこでジンギスカン定食（850円）を食べる．創業は古いようだが建物は新しい．

時刻表†

以下の時刻表は正確であることを保証しない．

天北線主要駅時刻表（1985年3月14日改正）†

稚内〜音威子府：2500円．稚内〜音威子府（急行券）：1000円．南稚内〜音威子府（急行券）：900円．

1. 音威子府1029発宗谷本線急行『宗谷』（札幌1435着）に接続．
2. 南稚内〜声問間休日運休．
3. 急行『天北』（札幌1901着）．
4. 音威子府1748発宗谷本線急行『礼文』（旭川1957着）に接続．
5. 音威子府0002発宗谷本線急行『利尻』（札幌0555着）に接続．

宗谷バス天北線主要バス停時刻表（1989年12月1日改正）†

T = ターミナル．

1. 休日・休校日運休．
2. 休日・休校日運休．
3. 浜頓別高校前終着．
4. 休日・休校日運休．

宗谷バス天北宗谷岬線主要バス停時刻表（2015年4月1日改正）†

T = ターミナル．

1. 鬼志別ターミナル，浜頓別ターミナル，中頓別ターミナルで数分から10分程度の休憩がある．
2. 所要時間の目安は稚内駅前T〜鬼志別Tが1時間30分，鬼志別T〜浜頓別Tが1時間，浜頓別T〜中頓別Tが30分，中頓別T〜音威子府が1時間である．稚内駅前T〜鬼志別T間の約1時間30分は休憩がないので注意する必要がある．
3. 浜頓別高校バス停は浜頓別ターミナルの次で所要時間は約2分である．

参考文献†

• 弘済出版社『大時刻表』昭和60年（1985年）3月号．
• 弘済出版社『道内時刻表』平成2年（1990年）1月号．
• 天北線地域公共交通会議「天北線生活交通ネットワーク計画策定調査業務　概要版　報告書」（平成26年3月）．Link
• 北海道中頓別町「今年10月予定の乗合タクシー導入見送り　天北地域⽣活交通ネットワーク維持計画を⽩紙へ」『広報なかとんべつ』（2016年4月号）．Link

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